MKR

「平和・・・・・。ね、九香」

「うん」

さわり。とやわらかく吹く風に、髪を遊ばせながら、レノンは隣でお饅頭を頬張って口をモグモグ。とさせている九香に微笑みかける。

そんなレノンの言葉に、しっかりと口のものを飲み下してから、コク。とうなずき、同意する。

「まーくんもこれたらよかったのに・・・・・」

ぽつ。と呟いたレノンとまたも大きな饅頭を頬張っている九香がいるのは、火の国でも指折りの温泉街。

偶然にも取れた休みを使って、温泉に浸かりにきたのだ。

「・・・・・・。(ゴクン

ハルは・・・・・早く仕事が終わったら来られるって言ってたけど・・・・」

「そう・・・・。

早く終わったらいいわね・・・・・」

九香が口にした、まこの恋人の言葉にくすり。と笑みをこぼしながら、レノンはきゅ。と祈るように手をあわせる。

・・・・と。

「・・・・・・・え?」

ふ。と先ほどまで光が当たっていた頭上が暗くなり、瞬間的に声を上げながら、光を遮ったものを見る。

「・・・・・まー・・・・くん・・・・?」

「まこ・・・・?」

そこには、昼過ぎまで仕事が入ってしまったはずの、まこの姿があった。

「こんにちは、レノンさん、九香さん」

「ハルさん・・・・・・。

どうして・・・・仕事は・・・・・・?」

まこの後ろに立って軽く頭を下げた、マネージャー兼恋人であるハルに、レノンはことり。と首をかしげる。

「まこ様、今日のことを楽しみになさってましたので」

「そ・・・・・・そう・・・・・」

ハルが何をしたのか悟ったレノンが苦笑を浮かべると、ハルはすっ。と唇に人差し指を当て、(まこ様には秘密で)と合図する。

そのしぐさが可愛らしく、レノンは口元に手を添え、クスリ。と笑う。

「まーくんをよろしくね?

ハルさん・・・・・・」

 

 

 

 

一ヶ月?位前から書こうと思ってたやつ。

九香+レノンはなかったなーと思ったから、今回やってみたんだ。

反省も後悔もしてねーのだよ!!←

 

よしおわる。